らせふのブログ

らせふのブログです。演奏会の情報からアニメの感想まで。

レビュースタァライト一話A 再演(二週目)感想・考察

スタァライト』  それは星の光に導かれる女神達の物語───

この掴み、完璧すぎる。一瞬で引き込まれる魔法のような言葉。魔法はほんの僅かな、作品を視聴し続ける勇気ってスプリングフィールドさんも言ってた。

いい大人でも子供の頃のような期待感と高揚感が心に生まれ、思わず表情に出てしまう。これだからアニメはやめられない。

これから一話づつ丁寧に視聴し、感想と簡単な考察のようなものをここに書き留めれたらな、と思う。

 以下ネタバレ注意。見てない方は早急に見ることをお勧めする。皆さんもぜひ一話を見ながら私の駄文を見て頂けたら、と思う。

 

 

 

 

 

 

まず最初に示した冒頭のこの一説、開幕ポエムは幾原邦彦氏の常套手段だが、直属の弟子であるらしいこの作品の監督、古川知宏氏もそれに踏襲した形であろうか。この後うんざりするほど比較対比をするので知らない方は是非幾原作品を見ていただきたい。お勧めは比較的見やすい『輪るピングドラム』(略称ピンドラ)を出しておくことにする。

ikuni.net

twitter.comそのピンドラにおいても冒頭ポエムがもちろんあり、

「僕は、運命って言葉が嫌いだ」からこの物語が始まる。運命をテーマにした作品であるため非常に印象深く視聴者に残るであろう(というか運命って言葉好きすぎ)。

 

話を戻す。最初からのカット、最終話と対比になってるのよね。

華恋が回転するカット、一話では一人なのだが、最終話では華恋に応える形でひかりも同じように回転する。それに気付いた時はそれはもう心が苦しくなった。ここではまだひかりはきらめきを失ったままで、華恋も本当の意味きらめいてはいない。まだ舞台少女に憧れるだけの存在なのだ。

その8人の物語はどうしようもなく私たちを虜にする。虜になりましたよええ。そのせいでこんなブログ立ち上げたんだから。

 

冒頭50秒のポエムと主題提示が終わると、違うアニメのように日常パートが始まる。

これはピンドラの構成と非常に似ていて僕は初見時ニヤニヤを抑えられなかった。

この日常パートはこれから始まる非日常パートの対比というより、まだ物語が始まっていないことを視聴者に示す時間である、と私は考えている。華恋がなかなか起きてこないというのを示し、彼女が、本当の何かを失ったまま日常だけが進んでいく。そんな表現だと思う。

信号待ちのシーンの木管のアンサンブルいいよね。私もこういう仕事がしたいなぁ。

一話でも何度か出てくるFl,Ob,Cl,Fgの掛け合い心地よくてサントラ買いたくなる。後で買うことにする。

 そしてかなり急いでいる様子にも関わらず、王冠の髪飾りを寮に取りに帰る。これでこの王冠が華恋にとって重要な装置ということが一発でわかる。すごい。それでまひるも王冠の髪飾りをつけるのを見て、(それを忘れたなら仕方ないよね)みたいな表情をする。最高オブ最高。これぞ百合という感じだ。私だけが華恋ちゃんをわかってあげているというポジションであることをこの表情一つで表現できる。作画ってすごい。やはりアニメーションは素晴らしいものだ。華恋もその髪飾りをつけてから表情も声音も変わる。これをつけないと舞台少女になれないのだ。

そして大事にしている幼馴染との写真。そこには疲れ果てて寝ているが確かな友情を感じ、髪飾りをつけている。ここが華恋の原点なのだ。

 

場面が変わり音楽学園、早朝静かなトレーニングルーム。これから争われるポジションゼロに優しい朝日が横に長く射している。エモい。

ここから自己紹介パート。宝塚でありそうな自己紹介を使って視聴者に改めて歌劇というテーマを提示している。これで世界観がわからないと言うわがままな視聴者にも文句ないだろう。まひるちゃん、華恋に胸を押し付けてもらって嬉しそう。このカット最終回付近にもなかったっけ?

急に歌うよー、なクロディーヌさんも好きですよ。なんか後半に連れてどんどん声とキャラ変わってね?気のせい?

音楽学園の説明が入る。くどくない説明で映像も情報量多すぎず、すごい。本当に。

 

日常パートをしながらキャラ同士の関係を映像だけで小補完している。

その後物語の核の一人である大場ななのパート。

見返し推奨だっただけに、全てのセリフが意味深に聞こえる。と言うか彼女は徹頭徹尾自分の再演にのみ興味がある様子だった。まぁそうではない描写もあったが基本、だ。

 

忘れられない永遠の一瞬。それを永遠に留めておきたい。わかるよばなな。俺にもその気持ちが…しかし星見女史がそれを否定する。この公式カップリングなのに意見対立する関係たまらない。ありがとう公式。

 

昼休みも終わり、やる気モードだった華恋が早くもおネム。きらめきが足りないんだ。

そこでひかりの登場。

 

スーツケースのキャスターが歯車になりそれが逆回転し始める。運命が逆回転し始める。

ばななが後述していたが、ひかりちゃんが転校してくるのはどの再演でもそれはなく、この再演が初めてだったらしい。

歯車が動き出すことによってこの物語は始まる。愛城華恋の物語が。

そしてなぜか舞台は転換し東京タワーに。この作品において東京タワーは非現実パートの象徴でもある。初見時は実際のランドマークや駅を使うのはピンドラの丸の内線や池袋の水族館などを思い出したが意味がわからずキョトンとなったのを覚えている。今思うとひかりと音楽少女舞台少女を目指すことになった場所なのだと理解することができる。

そしてゆっくりと落下。華恋は髪飾りを何処で買ったのか、何故舞台少女を目指したのか少し思い出す。華恋の歯車は少しづつ動き出す────

 

華恋は落下の衝撃で死亡、ではなく椅子が倒れた衝撃で現実に戻ってくる。

華恋はひかりを案内するのだが、ひかりは塩対応。これはきらめきを失っているから、と捉えるのが正解だろう。そしてオーディションで後に倒さなければならないと考えているからだろうか。

 

Aパートを少しすぎてしまったが今日はここまで。

また明日にBパートを書きたいと思う。

 

感想、指摘などあればコメントかTwitterで受け付けてますのでお願いします。

 

では。良い明日を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自己紹介

初めまして。私はLacefu=rinet(らせふ)と申します。

大阪出身。高校から夢を追いかけ東京に。
中学三年の時にtwitterを始め5年目。
吹奏楽部でクラリネットを始め部活に明け暮れる。
部活で出会った友人に西尾維新著『クビキリサイクル』を読み戯言、人間両シリーズを読破。物語シリーズも読みアニメも視聴。
オタクは気持ち悪いものという固定概念があったにも関わらず、抵抗を感じながらも少しづつハマっていく。
2014年冬アニメ(受験期間真っ只中)からクールでアニメを視聴するように。今は浅く狭くなオタク。
現在東京藝術大学音楽学部生。クラシックを主に勉強している。フリーランスという名のフリーター予備軍である。
好きなアニメは幾原邦彦監督『輪るピングドラム
好きな曲はリムスキー=コルサコフ『シェヘラザード』

アニメの感想を残したくてブログ開設したんですけど、他のことも書くやもしれません。

更新した際はTwitterで呟くと思いますので開いていただけたらな、と思います。